18.塾業界の実態と選び方⑥-個別指導いったん終
前回は個別指導を受講するにあたっての注意点を挙げさせていただきました。
今回は、その内容について補足やフォローをしたいと思います。
受講形態について相談を受けるとき、私はいつも薬に例えます。
「集団授業は総合感冒薬」「個別指導は医師からの処方薬」と。
総合感冒薬はオールラウンドな効果があります。
他方、医師からの処方薬はピンポイントな効果を狙います。
(とにかくいっぱい薬出す先生もいるので一概には言えませんが。)
医師から処方薬をもらうには、症状が正確に伝わっている必要があります。
「風邪っぽいから薬を出してほしい」と言っても伝わりません。
やっぱり症状に合わせて適切な処置をしてくれる先生がいいですね。
(正確に伝えても誤診をしてしまう可能性もあります。)
薬の飲み合わせと同様、
「総合感冒薬だけ」でいいのか、
「組み合わせるといい」のか、
「組み合わせると副作用が出るのか」
など教えてくれる先生を探してください。
「個別指導は必要ない」と言ってくれるぐらいの先生が信頼できるでしょう。
ちなみに週1回の個別指導はほとんど効果がありません。
効果があるとすれば、「適切な量の宿題を出す先生に指導を受け」「しっかりと宿題消化ができる」場合です。
しかし、個別指導を受ける生徒は概して宿題をおろそかにします。
(また、経験の浅い学生講師は嫌われたくないため、宿題の量を少なくする傾向があります。)
結果、内容は定着せず、次の週には同じことを学習する羽目になります。
そして、無理して単元消化に走ると、どこから分からなくなっているのかが分からなくなっているのです。
次回からは個別指導を離れ、私の子どもについて少し記してみたいと思います。
皆様、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。