開成卒業生が語る中学受験

目からうろこ。開成卒業生かめだんだから知っている。中学受験の注意点。

76.お子さんへの接し方まとめ8項目

上限を設定しない

 

例えば親御さんが「偏差値50程度あればいい」と考えていたとします。
すると、お子さんの偏差値は50を超えられなくなってしまいます。
お子さんは親御さんの会話の端々から、自分に期待されていること、期待されている状態を感じ取ります。
成績表を見せたときのリアクションなどもよく見ていますね。
ですから、「どうやらここまでをゴールにすれば良い」のだな、と感じ取られないように注意しましょう。
受験勉強をスタートさせるときには、志望校を高く設定することが重要です。
状況にもよるでしょうが、お子さんには高いところをリクエストしておくと良いでしょう。

「難しい」と言わない

大人が「難しい」と発言するとお子さんは「この問題は難しいからできなくて仕方ないのかも」という思考に流れてしまいます。
フラットな状態ではお子さんはすんなり取り組めるかもしれないのです。
お子さんが「難しい」と言ってきたときだけ対応する、あるいは塾の先生に投げるなどすれば良いでしょう。 

怒らない

「怒る」は強い口調で感情を外に爆発させることです。
一方、「叱る」は、強い口調で相手によりよい方法を教示することです。
ちなみに「叱」の字源は 「口」+音符「七」(匕ではないことに注意)。
「七」は「切」の原字でものを断ち切ることです。
鋭い声でピシッと指導するイメージです。
お子さんを指導するためには「叱る」方が良いことがご納得いただけると思います。
加えて、やってはいけないこととして、
①過去を引きずる:「いつもダメなんだから」「毎回同じことを言われて!」
②叱る範囲を広げる:「何をやらせても中途半端」「何も聞いていないじゃない!」
③お子さんを全体否定する:「ダメな子ね」「なんて悪い子なの!」
などが挙げられます。逆にお子さんを指導する際には、
①今のことだけを叱る:「今の言い方はよくない」
②目の前のことだけを叱る:「ペンにキャップをしなさい」
③お子さんの行動だけを叱る:「それは悪いことだよ」
というような接し方が良いでしょう。
 
 

3つのD:でも、だって、どうせ

成績が良いお子さんは概ね素直です。
指導したことを素直に吸収してくれます。
逆に「でも」「だって」「どうせ」を口にするお子さんは成績が上がりにくい傾向があります。
どうしても、逃げ道を探してしまい、勉強や学習を本当の意味で自分自身の問題として捉えられていないのでしょう。
また、親御さんがこのようなフレーズを口にしないことも重要です。

本物を見せる

以前の記事でも触れたように本物を見せることで記憶力の定着や想像力の強化が期待できます。
旅行やお出かけなどもうまく活用すると良いと思います。
キャンプで昆虫や星を見る、史跡を巡る、志望校を見る、色々なことが考えられます。
私はどこへ行こうか計画しているときが一番楽しいです(笑)
それから、夏ではなく冬の話ですが、2020年2月1日、2日は土・日曜日にあたります。
朝、受験生が列をなして試験場に向かう様子も見せておきたいと思っています。
いずれ受験する際のイメージが少しでも湧くかなと。
当日、試験の方々はそれどころではありません。
大変失礼な話をして申し訳ありません。見るだけではなく、健闘をお祈りしています。

ブレない

求める学校像、校風のイメージを志望する方が多く、人気校、倍率の高い学校が志望校となってしまっても、ブレないことが大切です。
ブレがあると「偏差値のマッチしている学校ならどこでもいい」という思考に流れてしまいがちです。
特に、入試が近づき本格的に志望校を固める時期になると冷静な判断がしづらくなります。事前に落ち着いて求める学校はしっかり固めておきましょう。
 
 

「ケアレスミス」マジックワード①

ケアレスミス、凡ミス、イージーミスなど呼び方は色々です。
きちんと計算すれば、見直しをすれば正解だったという問題ですね。
さて、このケアレスミスという言葉、安易に使わない方が良いでしょう。
厳しい言い方をすれば、「ケアレスミスをする、防げないのが現状」と捉えなければなりません。
「ケアレスミスさえなければもっと点数が取れたのに…偏差値も上がったのに」こう考えてしまう親御さんは多いです。
でも次のように考える方は少ないですね。
「もっとケアレスミスがあったらもっと点数は悪かった…偏差値も下がっていた」
何が言いたいか。「たら」「れば」を言い出すとキリがないということです。
もっと言えば、テストの意味すらなくなってしまいます。
できることは現状をしっかり見つめること。
そして対策を取ることです。

「やればできる」マジックワード②

上記からの流れでなんとなく伝わるのではないでしょうか。
塾の先生を含め、多くの方が「やればできる」と言います。
「やってもできない」とは言いません。
努力すれば成果はついてきます。
問題は「やらない」ことですね。
「やらない」うちはどこにも辿り着けません。
「たら」「れば」で終わらせないように心がけましょう。
また、どうすれば「やる」ようになるか。
褒めることです。褒められたお子さんは意欲が湧いてきます。
ただし、ありがちな
「へ~。たまには宿題やってるんだ。」というような嫌味を含む言葉かけは絶対してはいけません。
理由はお分かりかと思います(他人のお子さんには絶対そういう言い方はしないと思います)。
これらの内容は親御さんの心持ちで変えられる内容です。
お子さんも頑張っています。親御さんも頑張りましょう。
 

 

 

 
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