開成卒業生が語る中学受験

目からうろこ。開成卒業生かめだんだから知っている。中学受験の注意点。

54.算数に強くなるために求められること⑤

次回に引き続き割合と速さについてのテクニック・裏技を2つ挙げておきます。
 
③時計算
時計算は分数計算が絡むので嫌がるお子さんは多いですね。

これからお示しする方法は、

・テストで残り時間が少なく
・それでも何か書いて正解に近づけよう(絶対ではありません)
という邪道なものです。
結論から言うと時計算の答えは・△/11(□+△ は10の倍数)
 ※3・7/11は「3と11分の7」のように読んでください。
 
例:1時から2時の間で長針と短針が重なる時刻を求めよ。
 
まずは、見込みを立てます。(ここが一番重要!)
重なるとしたら5分から6分の間、もしくは6分から7分の間ぐらいの見込みは立てられるでしょう。
すると答えは1時5・5/11分(5分から6分の間)、もしくは1時6・4/11分(6分から7分の間)になる確率が高いです。その上で私なら前者を選びます。
実際、答えは前者です。お子さんと確認してみてください。
ただし、本来、時計算に強くなるには
11/2 の割り算、したがって 2/11 のかけ算を怖がらずにできるようにすることです。
この計算抜きに正解には絶対に辿り着けません。頑張りましょう。
 

 

 
④計算結果の見込み
例えば、7128÷352 のような場面があったとしましょう(極端な例を挙げています)。答えは 20 ぐらいになることがすぐ分かります。なぜなら 7000÷350 = 20 だから。
なので、ひっ算を始めるときもまずは 2 を立てるのがいいでしょう。
実際、答えは20.25 となります。
見込みを立てて計算をすることには2つのメリットがあります。
1つは「解答の予想がつくこと」
もう1つは「解答に矛盾がないかを確認できること」です。
1度の計算で正解できるのはベストに違いありませんが、計算結果が誤っていることに気づき、改めて計算しなおし、正解に辿り着くことも重要なのです。
これと、以前の記事でお話しした「倍数の取り扱い」を併せて計算するようにすれば、計算ミスはほぼなくなります。
ちなみにこの話は「およその比」を求めるという意味で書かせていただいています。
 
次回からはバラバラになっているいくつかの記事の合成と加筆をしてみたいと思います。
 
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。

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